投稿者「junsaito」のアーカイブ

ダイコン順調

9月22日に種を蒔いたダイコンが順調。種袋の説明に「60日余で根長38cm、根径8cm程度」とある。11月下旬から収穫を始められそう。(^o^)

分科会2021#5 (11月20日) 開催通知および配付資料

日時2021年11月20日土曜日 13:30 ー 15:30
場所(東京都 新宿区 信濃町 33 -4 カトリック真生会館 1Fホール)
ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。
テーマ教皇フランシスコの思想 新カテケーシス「この地上世界を癒すために」  英語版の精読
9. Preparing the future together with Jesus who saves and heals

配付資料

QIM VI(量子情報計測 第6回)古澤明氏講演

OPTICA(旧名OSA、米国光学学会)主催、QIM (量子情報計測)第6回が、オンラインで11月1日から5日開催されている。古澤明氏の講演:「量子テレポーテーションによる大規模量子コンピューティング」11月2日20:00-21:20(日本時間)を聴講した。

Time-domain multiplexed one-way quantum computation is a method to overcome the problem of scalability of quantum computers. I will talk about the recent progress toward the realization of large-scale fault-tolerant universal quantum computers.

訳:時間領域多重の一方向量子計算は、量子コンピュータのスケイラビリティー問題を解決するための一手法である。誤り耐性のある大規模汎用量子コンピュータの実現に向けて、最近の研究成果を報告する。

・・・実用的な量子コンピュータの原理が完成し、実験実証が間近だと感じた。

研究成果をまとめた、言わば「光の量子コンピュータ教科書」が『Optical Quantum Computers — A Route to Practical Continuous Variable Quantum Information Processing』として近々AIP Publishingから出版されるとのこと。待ち遠しい!

clm.291:Economy of Francesco 2021大会

フランシスコ教皇が主催するEof Global Eventが今年も開催された。Economy of Francesco 2021オンライン会議(10月2日)

ジェフリー・サックス(左)が四人の若手研究者のプレゼンを聞いた後にディスカション。斬新なアイデアが幾つも聞けて興味深い。

セッションの最後は、フランシスコ教皇からのビデオメッセージで締めくくられた。「おそらく皆さんが、私たちを救うことのできる最後の世代です。大げさな話ではありません」と教皇は青年達に語りかけた。

岸田首相は「新しい資本主義実現会議」を立ち上げると言っているが、こういった世界の動きを果たして知っているのだろうか。

20211021追記:フランシスコ教皇ビデオメッセージ英語版がVaticanからアップされた。上述部は5段落目:
 Today our Mother Earth is lamenting and warning us that we are approaching dangerous thresholds. You are perhaps the last generation that can save us: I am not exaggerating.  In the light of this emergency, your creativity and resilience imply a great responsibility. I hope you can use those gifts to correct the mistakes of the past and lead us towards a new economy that is more inclusive, sustainable and supportive.
  今日母なる地球は、私たちが危険な限界に近づいていることを嘆いています。そして私たちに警告を発しています。 おそらく皆さんは、私たちを救うことのできる最後の世代です。大げさな話ではありません。 この緊急事態に際し、皆さんの創造性と強靭性には重大な応答責任が課されています。 皆さんがこれらの賜物を使って、先達が冒した過去の過ちをcorrectし、より包摂的で持続可能で人々に支援を与えるa new economyに私たちを導いてくれることを、私は切に願っています。

地球を大切に

地球人がこの惑星地球を大切にしているか、葉っぱの陰からジッと見ているんだ。もし大切にしないなら、地球はナス星人が使わせてもらうぞ。(^o^)

clm.290:『サイエンス炎上』

Harvard UPから興味をそそる本が出ていることを見つけた。Science under Fire(サイエンス炎上)、Andrew Jewett著、2020年12月刊。買おうかどうか迷っている。とりあえず、descriptionを半訳しておく。


科学専門家や科学エリートに対する猜疑心をアメリカ人は長年にわたり持っている。即ち、科学がアメリカ文化を破壊する力を持っていると多くのアメリカ人が今も昔も感じている。理由は何か? 本書は新たな歴史観で説明する。

科学が権威を持つこと自体あり得ないと感じているアメリカ人は少なくない。保守派の多くは、気候変動とダーウィニズムをリベラルなフィクションであるとして却下し、”tenured radicals“(終身在職権を得た急進派の大学教授達)が保身のために科学や関連分野を取り込んでいるだけだと主張している。一方の進歩派、特に大学関係の進歩派には、科学を客観的中立的だと礼賛する者は、実はその人が持つヨーロッパ中心主義と家父長制価値観への愛着をただ覆い隠しているだけではないか、と懸念する意見もある。気候変動の含意と、バイオテクノロジーからロボット工学はたまたコンピューティングまでの分野における華々しい技術革新との対比を考察するためには、科学が持つ権威が、どのように機能するのか、今までどこで政治と文化の障壁に衝突してきたのか、理解することが極めて重要だ。

本書Science under Fire(サイエンス炎上)は、the United Statesにおいて科学がその文化にどの様な影響をもたらしたのかをめぐる論戦の模様を一世紀にわたって再構築する。そして著者Andrew Jewettは、或る批判の永続流が存在することを顕わにする。即ち、中立の覆いをまとった科学者達が誤った社会哲学をthe nationの血流に注入した、とする批判の永続流があることを明らかにする。この嫌疑は様々な形をとる。社会的、政治的、神学的見解の幅広い範囲に様々な批判となって現れてきた。しかしその全てに共通しているのは、或る種のイデオロギーに歩み寄った科学が一連の病的社会状況を生み出したという主張だ。 科学に関するこの様な嫌疑が、1920年代以降のアメリカの政治と文化の中に、様々な形をとりながらどの様に発展し爪痕を残したのか、Jewettはその航跡を追う。そして科学に関するこの様な嫌疑が、今も昔もアメリカの政治と文化における主要な力であることを示す。

科学をめぐる論争の現在の様相を見てJewettは、citizens and leadersがとるべき議論の方向を示す。即ち科学は、一方では純粋で価値中立的な知識形態だとする素朴なイメージがあり、他方では科学者達が主張する真実を装った単なるイデオロギーだとする見解があるが、その中間に議論の方向をとるべきだとJewettは考えている。