20240925、EoF研究機関が発足した。EoF Foundation。アシモフのSF:「ファウンデーション」を想起させるネーミング。
その時のフランシスコ教皇スピーチを半訳した。アップしておく。
2025年分科会テーマを何にするか思案中。標題の様なことも考えている。概要は:
フランシスコ教皇は2024年10月、回勅Dilexit nos(He has loved us)を発行した。その冒頭には、”a personal centre, in which love, in the end, is the one reality that can unify all the others”:「ペルソナの中心には愛がある。即ち、全ての他者を一つにできるone realityをその究極とする愛がある」という言葉がある。その一ヶ月前、インドネシア等訪問した際の教皇ミサ説教の第七段落では、”ultimately, life always brings us back to one reality: without love we are nothing.”:「究極、生命は『愛がなければ私達はnothing』というone realityに私達を常に引き戻す」とも述べている。2022年7月の『カナダ先住民への謝罪』第三段落では、エフェソスへの手紙 2:14-22を参照して“Jesus reconciles by bringing together, by making two distant groups one: one reality, one soul, one people.”:「イエスは人々を集めて和解させる。二つに隔たったグループを一つにし、one reality, one soul, one peopleにする。」とも述べている。一方、物理学者ハイゼンベルクが1958年に講演Physics and Philosophyで述べたように、量子論は無冠詞reality概念の深奥に迫る一つの道を開いた。(このブログ記事参照方) 2025年分科会では、”one reality”という言葉に込めたフランシスコ教皇の思いを探る。
・・・という様な案。どうしようかな…。
日時 | 2024年11月16日土曜日 13:30 ー 15:30 |
場所 | ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。 |
テーマ | EoF基調論文「Oeconomicae et pecuniariae quaestiones 現行経済金融の問題点」精読 |
配付資料
EoF基調論文を読み進めている勉強会の参加者から、「国家に税金を納めなくて良いbusinessがあるという考え方、即ち、economic substance doctrineは、倫理(ethics)に反するのでは?」という質問が来た。それへの回答メールを以下に貼り付けておく。
ethicsとeconomicsは表裏一体です。それは当然です。ethicsは善悪の判断基準であると共に、「価値」の判断基準だからです。
utilitarian ethicsでは、utility(効用、有用性)に価値を見出し、utility(効用)をconsequence(帰結)として生み出すthings(事物)に価値を見出します。ですから、そのような事物を生産しutilityを帰結として生み出すことが「経済」だと考えます。
また、ここが大事なところなのですが、utility(効用)は、「一般化」「大衆化」が容易であるため、utilitarian ethicsは「巨大経済」を生み出しやすい特徴があります。国家が「税金」を集めて整備・維持しやすい「巨大経済」を生み出します。
他方、virtue ethicsが何なのか、西洋でも議論百出の状態です。ですから「確たる」ことは言えませんが、virtue は、each human personごとにendowされているものが異なり、その価値は「一般化」「大衆化」されにくい、と考えていいと思います。また、この形而下界に何らconsequence(帰結)を生み出さなくともvirtueは、それ自体で「価値がある」といえるでしょう。
いきおい、virtue ethicsは「多種多様な中小経済」を生み出します。国家が「税金」を集めて整備・維持するのが困難、あるいは不可能な「多種多様な中小経済」を生み出します。
・・・こんな風に言えるかもしれません。
日時 | 2024年9月21日土曜日 13:30 ー 15:30 |
場所 | ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。 |
テーマ | EoF基調論文「Oeconomicae et pecuniariae quaestiones 現行経済金融の問題点」精読 |
配付資料
推敲まだまだ続きますが…。(^o^)
20240719 追記)現時点での最新版rev.10bに差し替えた。
20240722 追記)現時点での最新版rev.10cに差し替えた。
20240727 追記)12頁20節冒頭を「前述の(訳補:物質的)well-beingは、多種多様な資源から自ら勝手に養分摂取します。その結果生まれたもの残ったものが、或る種の経済金融「生物多様性」を形成します。」と変更し、rev.10dとしアップし直した。
20240812 追記)5頁「一つの霊的存在をこの形而下界に現実化(actualize 訳補:量子論的にはこのイメージ)する際に」のように訳補を加え、他少し修正加筆。rev.10eとしてアップ。
20240813 追記) [訳註42] 本論考サブタイトルにあるconsiderations(様々な約因)と、この numerous associations emerging from civil societyとは、同じことを意味していると言える。――この訳註を25頁に加えてrev.10fとしアップした。
日時 | 2024年7月20日土曜日 13:30 ー 15:30 |
場所 | ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。 |
テーマ | EoF基調論文「Oeconomicae et pecuniariae quaestiones 現行経済金融の問題点」精読 |
20240719 追記)全34節を全訳したので、現時点での最新版rev.10bにあわせて明日の資料を作り直した。
配付資料
日時 | 2024年5月18日土曜日 13:30 ー 15:30 |
場所 | ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。 |
テーマ | EoF基調論文「Oeconomicae et pecuniariae quaestiones 現行経済金融の問題点」精読 第10節~第17節 それぞれの人間ペルソナによる或る自発的率先が、何よりも求められている。 |
配付資料