『倫理観:カトリックの視点』序文 by Alasdair MacIntyre 半訳rev.1

表記を~archivesの「半訳」にアップしました。西洋倫理は、徳倫理→功利主義倫理→徳倫理と推移してきています。即ち、13世紀にトマス・アクィナスがニコマコス倫理学(アリストテレス)にキリスト教要素を加味してvirtue ethics(徳倫理)を形作り、近代合理主義の訪れと共に功利主義倫理が主流となり、20世紀後半からポスト世俗化の潮流が押し寄せると共に再び徳倫理が目覚ましい復活を遂げつつあります。この徳倫理復活の経緯をカトリックの視点からまとめたのが本書であり、それをまた二頁の序文にまとめたのがアラズデア・マッキンタイアです。この序文に詳細な訳注をつけて半訳しました。徳倫理復活の経緯をザッと掴むのに最適な資料だと思います。