表記を~archivesの「半訳」にアップしました。freedom of conscience(良心の自由)という概念は、1517年に宗教改革を始めたマルティン・ルターが発明しました。500年経ち、カトリック教皇がその言葉を使って、「独裁」とは何か、その対処法は何か、説明しています。500年前、ルターの宗教改革に呼応してカトリック内部からもcounter reformation(対抗宗教改革)が始まりました。この対抗宗教改革の主な担い手が、1534年に設立されたカトリックのイエズス会です。イエズス会から選出されたカトリック教皇フランシスコが、freedom of conscience(良心の自由)という言葉を使ったのです。カトリック自体の宗教改革がいよいよ本格的に始まったのかもしれません。
「半訳」カテゴリーアーカイブ
『倫理観:カトリックの視点』序文 by Alasdair MacIntyre 半訳rev.1
表記を~archivesの「半訳」にアップしました。西洋倫理は、徳倫理→功利主義倫理→徳倫理と推移してきています。即ち、13世紀にトマス・アクィナスがニコマコス倫理学(アリストテレス)にキリスト教要素を加味してvirtue ethics(徳倫理)を形作り、近代合理主義の訪れと共に功利主義倫理が主流となり、20世紀後半からポスト世俗化の潮流が押し寄せると共に再び徳倫理が目覚ましい復活を遂げつつあります。この徳倫理復活の経緯をカトリックの視点からまとめたのが本書であり、それをまた二頁の序文にまとめたのがアラズデア・マッキンタイアです。この序文に詳細な訳注をつけて半訳しました。徳倫理復活の経緯をザッと掴むのに最適な資料だと思います。
Pope Francisの最新論文Amoris Laeteitia(愛の喜び)の第8章、半訳rev.1
表記を~archivesの「半訳」にアップしました。「discernが今日最も必要とされるのは家庭・結婚という「社会の最小単位」に対してだ」という主張が主な論点です。Partnership論と大いに関係があります。