ヴァチカンの教皇庁社会科学アカデミー(略称:PASS)において、2019年10月、Dignity and the Future of Work in the Age of the Fourth Industrial Revolution(第四次産業革命時代におけるworkの将来像と人間の尊厳)というシンポジウムが開催された。ジェフリー・サックスが、Man and machine in an economy for all(万人のための経済の一例における人間と機械)という講演を行った。そのDiscussionの最後で、「virtue economicsの模索、ジェフリー・サックスの例」と呼ぶべき質疑応答があった。貼り付けておく。37分間の内の最後の7分間。
「全く新たなeconomicsを作り直さ(revamp)なければならない。それも少しずつ少しずつ作り直していくのではない。economicsの目的そのものを変えるところから始めなければならない。現在のeconomicsの目的はpleasureの最大化だがそれをgood(善)の最大化にして、全く新たに作り始めなければならない。」
サックスの渾身の発言をお聞き下さい。