投稿者「junsaito」のアーカイブ

分科会2023#5 (11月18日) 開催通知および配付資料

日時2023年11月18日土曜日 13:30 ー 15:30
場所(東京都 新宿区 信濃町 33 -4 カトリック真生会館 1Fホール)
ZOOMによるオンライン勉強会を予定。参加を予定する方は私(齋藤)までお知らせ下さい。
テーマフランチェスコの経済 — 無冠詞economyの実践とは、taking care of the common homeすること。

配付資料

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“Oeconomicae et pecuniariae quaestiones” – 現行経済金融の様々な問題点、序文のみ半訳

EoF大会への招待状を若者達に2019年に送る前年の2018年1月、フランシスコ教皇は、「現行経済金融の様々な問題点」という基調論文をまとめた。

序文・考察・解明・結論からなる本論文の序文だけ、先ず半訳した。今後手が空いたときに少しずつ半訳していく予定。まずは序文のみ半訳のrev.1からアップしておく。

教皇フランシスコ:10月4日に使徒的勧告『2nd ラウダート・シ』発行予定

標記のニュースが飛び込んできた。Vatican News 30 August 2023. 11:52 以下半訳。


バチカンニュース 2023年8月30日 11:52

8月30日水曜日パウロ6世ホール。フランシスコ教皇は、毎年9月1日に設定されている「被造界を大切にする世界祈願日」を前に、今年のテーマを “Let Justice and Peace Flow”(正義と平和を大河のように)とすることをアピールした。

教皇は、the Season of Creation(「被造界の季節」エキュメニカル行事)が、この9月1日から10月4日(アッシジの聖フランシスコの記念日)まで設けられていることも付言した。

また既に8月21日、欧州委員会各国の法律家代表団を迎えた際にアナウンスしたことだが、来る10月4日に、回勅ラウダート・シの2nd Partを発行することを明らかにした。

環境的不正義の犠牲者の側に立つ

「その日に私は、使徒的勧告『2nd ラウダート・シ』を発行する計画です」「創造主からの聖なる贈り物である被造界のケアに参画する兄弟姉妹達に、私たちも加わりましょう」と教皇は陳べた。

8月30日水曜日、去る5月に発行した「被造界を大切にする世界祈願日(9月1日)」教皇メッセージの核心部を要約した。

「環境・気候に関する不正義の犠牲者の側に立つ。即ち、私たちの共通の家に対する意味の無い戦争、恐ろしい世界大戦を終わらせるよう努力する。これが必要です。皆さん全てが、私たちの共通の家が再び生命で満ちあふれるよう祈り働くよう強く要請します。」

public訳註1 policyの変革

上記メッセージで教皇は、「私たちの心、私たちのライフスタイル、私たちの諸社会を支配するthe public policies、これらを変革する」決意が必要だと陳べた。

更にエコロジカルな回心の話題に戻し、最早被造界を、搾取の対象ではなく、「創造主からの聖なる贈り物として」保護すべきa realityだと考える必要があると陳べた。

「被造界を大切にする世界祈願日(9月1日)」教皇メッセージは、「私たちの諸社会を統治し、今日と明日のyoung peopleのlivesを形作ることになるthe public policiesを変革する」必要について強く主張している。

フランシスコ教皇はsynodalityの重要性を強調し、彼の希望をこう陳べ祈りを捧げた。「この被造界の季節に私たちは、シノドスの旅に共に参加するキリストに従う者として、祈り、働き、生活し、そうして私達の共通の家が再び生命で満ちあふれますように」と。

__________
訳註1)このpublicを「公共」と和訳するのは不適切。ここで示した様にフランシスコ教皇は、形而上概念を重視するpeoplesと、形而下概念を重視するIndividualsの二種類の集団が「拮抗併存」してpublicを形成すると考えている。日本語の「公共」には、この様な「重なる部分と重ならない部分が拮抗併存する二重構造」の意味は無い、または、薄い。


20230908追記:一般的に、creationの和訳としては「被造物」「被造界」の二つが考えられる。the Season of Creation、the World Day of Prayer for the Care of Creation、これらで使われているcreationの和訳として「被造物」「被造界」のどちらが適切だろうか。日本のラウダート・シ デスクでは「被造物」を採用している。しかし、上記半訳原英文の中程で教皇は、no longer consider creation as an object to be exploited, but as a reality to be safeguarded “as a sacred gift from our Creator”と陳べている。これは、「最早被造界を、搾取の対象ではなく、「創造主からの聖なる贈り物として」保護すべきa realityだと考える必要がある」と和訳するのが自然。…訳者としてはこのように考え、上記半訳のcreationの訳語を「被造界」に統一して訂正した。

clm.311:唯一の固有ベクトルであれば、複素単位円でも、四元数三次元単位球面でも、八元数七次元単位球面でも良い。

「実数全体が二乗値としてbeingしているのでは」シリーズの続き。

コラム309で「|x> はを演算されることによって一つだけの固有値 x と一つだけの固有ベクトルe を持つ」と述べたが、この唯一の固有ベクトルは、複素単位円e限定されないことに気づいた。メモしておく。

ブルーバックス『数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ』(229頁)を読んで気づいた。

この229頁中程にある「1次元、3次元、7次元の単位球面」、即ち、「それぞれ複素数、四元数、八元数を用いて表される、大きさが1である数の全体」のどれかが、該「唯一の固有ベクトル」であれば、「実数 x の量子状態ベクトル|x>が、実数 として私達の前に(あるいは意識の中に)波束の収縮を起こすとき、確率100%で、実数 x が現れる。」となる。

20230905追記:上記の四元数三次元単位球面と八元数七次元単位球面は、通常の二次元球面ではない。「面」と呼ぶのは不適切かもしれない。四元数三次元単位球面は、『数の世界』204頁の表式
  eiθ+jφ+kψ  (0≦θ≦2π、0≦φ≦2π、0≦ψ≦2π) 
で表される。それは、四次元空間の原点から距離「1」だけ離れた点から成る三次元「球体」。同様に、八元数七次元単位球面は、八次元空間の原点から距離「1」だけ離れた点から成る七次元「部分空間」。分かっている人にはお節介だが、もう少しで分かりそうな人をもう一押しするために、敢えて「注記」した。