月別アーカイブ: 2018年1月

Bitcoinの本質を巡る三つ巴の闘い

表記資料を~archivesの「半訳」にアップしました。The New Radicalというドキュメンタリー映画が昨年11月にSundance賞を受賞し、speech:Battle for the soul of Bitcoin(Bitcoinの本質を巡る三つ巴の闘い)を映画監督が行いました。この半訳です。感じたことは二つ。一つは、Bitcoin創成の現在進行中Battleの壮絶さ。この壮絶さを知らない日本人は、決してBitcoin等に手を出してはならない。手を出せば、今回のコインチェック事件のように手酷い目に遭う、ということ。もう一つは、このspeechに直接は出てこないのですが、「freedomの本質を巡るlibertarianismとdistributismとのbattle」といったような事柄。freedomに制限を与えるmoral responsibilityを、重視するdistributismと重視しないlibertarianismの違い、に改めて気付きました。この説明には、二つの「ism」について説明が必要になるので、それはまた別の機会にします。

コラム243 「律法全体はこの二つの掟に基づいている」

~archivesのコラム欄に「律法全体はこの二つの掟に基づいている」をアップしました。the public sphereの社会公理系の起源について述べてみました。また、ライプニッツによる「共通善」の定義も載せておきました。「human understanding(人知、人間知性)を超越しながらもeach personによるdiscernmentによってcommonにsenseできる「善」の概念」。これはツーソン会議の参加者などに浸透した定義です。共通善の定義は、WikipediaにThe concept of the common good differs significantly among philosophical doctrines.[1] とあることからも分かるとおり実に様々ですが、このライプニッツによる定義が私には一番シックリきます。

勉強会開催通知(#5)

第五回勉強会を開催します。開催通知を~archivesに置きました。

日時2018年2月17日土曜日 16:00-18:00
場所永福和泉地域区民センター 第5集会室 杉並区和泉3-8-18 井の頭線永福町駅徒歩5分
テーマ新幹線台車ヒビ割れ問題の根本的原因は、ガバナンス?規律?遵法精神?指揮命令系統?
否、「そんなこと言っている場合じゃない」という「はみ出し者」がいなくなったのが根本的原因では。

 

2018年10月 Youth Synod、教皇フランシスコからyoung peopleへの手紙

表記資料を~archivesの「半訳」にアップしました。教皇フランシスコは、2013年3月に着座してから矢継ぎ早に幾つもの重要論文を著し「根本的改革」を経済問題、環境問題、倫理問題に求めました。従来のutilitarianism(功利主義)の倫理や価値観でなく、「共通善」と「each personの尊厳」を土台にした全く新しい考え方の上に、経済や倫理を再構築せよと発言しました。この大改革の担い手に、旧枠組みに縛られた大人達でなくYoung Peopleを教皇は指名した、というのがこの手紙の主旨です。「Young People, the Faith, Vocational Discernment」をテーマにして今年は3月にプレ・シノドス、10月にシノドスが開催されます。関連文書、関連記事を幾つか拾って半訳し、今年一年間この動きを追っていきます。ご期待ください。

ちなみに当サイトの読者なら「Young People, the Faith, Vocational Discernment」をどう半訳されますか?関門の一つは、the Faithの定冠詞theです。またVocational Discernmentを「召命の識別」と訳すのは、教皇の日々の発言から推して不適切です。Young Peopleを「若者」と訳すのも頂けません。テーマ「Young People, the Faith, Vocational Discernment」の上手い訳を思いついた方はjunsaito@eml.llc-research.jpまでお寄せください。

本年もよろしくお願い致します。